焼きまんじゅうは味噌で食うってよく言うが、味噌だけじゃあねえんだな。これが。

焼きまんじゅうは、米と麹、まずはここから始まっているんだいね。
それから粉だ。うちのは、なからいい粉使ってるからねえ。

まずは、米と麹をあわせて発酵させる。
米をお粥状に煮て、さましてからそこに麹を入れる。
それから一昼夜発酵させる。
これがどろどろの液状で、酸味のあるかおりがしてくる。
これが 、種の水になる。
それをもとに、粉を入れて練る。

粉と香料、イーストだけの饅頭とくらべると、口の中に含んだ時の味と香りが全然違うぜ。

そいつを発酵させて、蒸す。
余分なものはいっさいへってねえから、うめえし、もちろん身体にもいいってことだいね。
ただし、時間が経てば固くなるよ。

すかすかのものは、気泡がでかくてほとんど味がねえんだいね。 だから味噌の味しかしねえ。
だもの、味噌で食うしかねえよね。

米がちゃんとが入っていること、酸味のあるかおりがする、これが味にでてくる。

ようするに焼きまんじゅうってのは、味噌とまんじゅうのバランスだ大事なんだなア。

味噌はどうでもいいのかって?
そんなこたあねえよ。

そりゃあ重要なもんだよ。
でもなあ、こいつは企業秘密だ。
そうぺらぺらとしゃべるもんじゃあねえ。

こいつは店によってかなり違ってらあね。
甘いのに、しょっぱいのに、色々だんべえ。
うちもおやじの代から、そりゃあもう、色々と試してきたけんど。
最近、ようやく落ち着いてきたところだな。

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